地域医療を通じて知り得た2つの大事なこと
某地方に来てます。
ここで全国から来た複数名の学生さん対象に勉強会をしてます。
講師として招かれた背景に、その某地方の病院に応援で働いていたことが挙げられます。
いわゆる僻地と呼ばれる地域医療で、自分の思う医療をどう展開していくか
そこには想像以上に難しい現実がありました。
まず、地域の方言が分からない
これは、地元の看護師さん達の助けにより何とかなりました。
次に、予防医学に対する地域住民の考え方です。
これには非常に苦労しました
それは、今までの地域住民の日常的な生活を真っ向から否定することになりかねないからです。
たとえば、高血圧が多い地域の人に、今まで食べていた漬物は食べないで下さいなんて言っても、伝わらないどころかよそ者が何を言うかと怒られてしまいます。
理解してもらうこと
これを成し遂げるためには、まず自分が地域住民の生活を理解することから始めました。
どんな生活スタイルで
どんな食事で
どんなものがブームになっていて
一つ一つ知っていくのです。
知っていく中で、僕のことも知ってもらいます。
お互いの存在を知り合うことが、お互いの理解に通ずるのです。
そして、もう一つは、やり続けることです。
僕は医療講演を行いました。
最初は小さな施設から始まり
最後の方は地元でも有名な大きな温泉施設で講演することになりました。
そこでの経験が今にとても生かされています。
何かをやるときに2つのことさえしっかりやるのです。
①相手をまず知ること
②やり続けること
どんな時も大事なものは基本です。